日本の少年野球では「サイドスローは肘を痛めるからダメ」と言われることが多いと思います。ですが、ほとんどの場合は昔からそのように言われているからと理由でサイドスローはダメと言っているのではないでしょうか。正確にはサイドスローが肘を痛める原因ではなく、間違ったサイドスローが肘を痛める原因になるのにです。下にサイドスロー、スリークォーター、オーバースローの写真がありますが全てのピッチャーに共通している点は左肩、右肩、右肘の位置は一直線上にあると言うことです。この両肩と肘が一直線上にあることが肘、肩に最も負担がかからない投げ方になります。なのでサイドスローとオーバースローの違いは腕の位置ではなく背骨の角度になります。逆に上から投げていてもこの両肩と肘の関係が崩れていれば肘、肩に負担がかかり、怪我をしやすいフォームになると言うことです。
阪神の青柳投手は子供の頃にサイドスローになり、その後松坂投手に憧れてオーバースローに変えたのですがオーバースローに変えた途端に肘を痛めたらしいです。なので、やはりサイドスローやオーバースローといった投げ方が怪我の原因になるのではなく、どのような投げ方であっても間違った投げ方が怪我の原因になるのです。
もしかしたら、サイドスローが合うのに上から投げろと言われてコントロールが悪かったり、スピードが出ていない子供がいるかも知れません。子供の投げ方を見て、背骨が地面に対して垂直なのに腕が上から出ていたり、背骨が傾いているのに腕が横から出ていたりしていないかをチェックし、その子にあった腕の位置、投げ方を教えてあげてください。
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